Emilia-Romagna. The future is here.
エミリア・ロマーニャ州、未来はここに。
エミリア・ロマーニャ州を訪れて:アートのようなイタリアンライフ
エミリア・ロマーニャ州は、情熱、伝統、卓越性が融合する地です。美食家たちの真の楽園として名高く、世界最高峰のレストランや、イタリアの食文化のアイデンティティを形成する44種類と驚異的なDOP(原産地呼称保護)及びIGP(地理的表示保護)の認定を受けた製品を擁しています。ここは、繊細で芸術のような手打ちパスタから、パルミジャーノ・レッジャーノ特有の芳香、泡立つランブルスコ・ワインまで、すべてのテーブルがストーリーを語り掛けます。
しかし、エミリア・ロマーニャ州はそれだけではありません。ルチアーノ・パヴァロッティ、ジュゼッペ・ヴェルディ、グリエルモ・マルコーニといった伝説的な音楽と才能を輩出した地であり、イタリアンスタイルとイノベーションの心臓部です。著名な映画監督フェデリコ・フェリーニはリミニで生まれ、彼の代表作のいくつかは、リミニからインスピレーションを得ています。名高いモーターバレーでは、フェラーリ、ドゥカティ、マセラティ、パガーニ、ダラーラ、ランボルギーニといったイタリアを象徴する、デザインとエンジニアリングが轟音を響かせて走り、世界中の称賛を集めています。
州の中心には、2000年以上もの間、自然と文化の至宝を結びつけてきた古代のエミリア街道が走っています。街道の沿線には、ゴルフコースやスキーリゾート、ルネサンス期の都市や癒しのスパ、聖なる巡礼路、神秘的な城などが点在しています。その先には、イタリア有数のビーチと家族向けのリゾートが魅力的なロマーニャ・リヴィエラが広がり、リラックスと活き活きとした活力の完璧なバランスを提供します。ミラノ、ヴェネツィア、フィレンツェ、ローマにアクセスが良い便利な立地のエミリア・ロマーニャは、四季折々の魅力を楽しみながら巡るのに最適なロケーションです。
美しく感動的で、思い出に残る体験。イタリアの真髄が、あなたをお迎えします。
北イタリアに位置する エミリア・ロマーニャ州は、 ユネスコ世界遺産に登録された、文化、遺産、そして自然美を保護し促進するという、国際機関が掲げる使命への豊富な貢献を誇りとしています。様々なカテゴリーでユネスコ認定を受けた遺跡や文化遺産を多く有するエミリア・ロマーニャ州は、歴史、芸術、環境の重要性を象徴する地位を確固として示しています。
エミリア・ロマーニャ州には、この地域の文化の奥深さと多様性を示す、数多くのユネスコ世界遺産があります。これらの遺跡は、歴史的価値にとどまらず、世界的な文化・芸術のストーリーを形成する役割も担っています。
- フェラーラ、ルネサンス期の市街とポー川デルタ地帯(1955年登録):
ルネサンス期の都市フェラーラは、エステ家の統治者が設計した、ルネサンス期の都市計画の革新性を物語る例です。ポー川デルタは同じ登録に含まれ、豊かな自然景観と文化の発展が織りなすこの地域の姿を雄大に示しています。 - ラヴェンナの初期キリスト教建造物群(1996年登録):
ラヴェンナのバジリカと洗礼堂は、初期キリスト教時代に遡る精緻なモザイクが有名です。西洋と東洋の影響が融合し、5世紀と6世紀の高度な芸術的成果を反映した、8つの建造物です - モデナの大聖堂、トッレ・チヴィカ及びグランデ広場(1997年登録):
ロマネスク様式で印象的なモデナ大聖堂は、建築家ランフランコと彫刻家ウィリゲルモによる傑作です。トッレ・チヴィカ(又はギルランディーナ)とグランデ広場と共に、中世の街の特徴であった力強さと精神性を象徴しています。 - ボローニャのポルティコ群(2021年登録):
ボローニャのポルティコは、街の誇りを象徴し、全長60キロメートル以上にも及ぶ、独特な建築的アイデンティティとして、都市生活を繋いでいます。これらのポルティコは単なる機能性にとどまらず、ボローニャの社会や文化の構造までを体現し、公共空間と市民の生活空間を融合させるものです。 - アぺニン山脈北部の蒸発岩カルストと洞窟群(2023年登録):
アペニン山脈の中心部に位置するこの遺跡は、「アペニン山脈北部の蒸発岩カルストと洞窟群におけるカルスト化」現象により、ユネスコ世界遺産リストに登録されました。
ボローニャは2006年、創造都市ネットワークの一つとしてユネスコ音楽都市に認定され、深く根付いた音楽の伝統と活気ある現代音楽シーンが認められました。2015年には、「イタリアン・フード・バレー」の中心地としてパルマが、食文化創造都市に認定されました。2021年にはモデナが、メディアアート都市に指定されました。これは、文化メディアとクリエイティブサービス産業が、オーディオビジュアルコンテンツからグラフィックデザイン、ファッションに至るまで、クリエイティブ分野全体にわたって、街全体で大きな雇用機会を提供しているためです。
ユネスコ世界ジオパークネットワークの一部であるエミリア・ロマーニャ州のジオパークは、アペニン山脈の砂岩の断崖から粘土質の景観に見られる海洋化石まで、この地域の地質学的多様性を余すことなく見せています。地質遺産の保全を促し、自然と調和した持続可能な観光を促進するための公園です。
ユネスコが文化、教育、科学を通じて平和を育んで80周年を迎える中、エミリア・ロマーニャ州は引き続きその使命を支える上で重要な役割を果たしていきます。ユネスコ認定の豊かな遺産と文化的伝統を誇るこの地域は、遺産、自然、そして創造性がいかに融合してより良い未来を形作っていくかを体現しています。
エミリア・ロマーニャがなぜイタリアの
「フードバレー」と呼ばれるのか
北イタリアのエミリア・ロマーニャ州は、パルマハムから伝統的なバルサミコ酢、発泡性のランブルスコまで、豊かな美食の伝統、真正、アイコニックな食で有名です。エミリア・ロマーニャ州は、「スロートラベル」によるグルメ体験に最適です。
世界的に名高い料理の伝統から「フードバレー」 と呼ばれるエミリア・ロマーニャ州は、エミリア街道に沿って「スロー」な旅をしながら探索するのが最適です。エミリア街道は、アドリア海沿岸のピアチェンツァ(西)からリミニ(東)まで約265㎞にわたる1000年前、古代ローマ時代に築かれた街道で、あまり知られていないイタリアの目的地を結ぶ「あまり人が行かない道」と言われています。
44種類のDOP (原産地呼称保護) とIGP (地理的表示保護) 製品、24種類のDOPワイン、23軒の星付きレストラン、エミリア・ロマーニャの最も有名な食の至宝を展示する26の食品博物館。そしてこの地域の忘れられない美食体験と、他に類を見ない魅力や美を誇り、イタリアのこの地域は誰もが楽しめる忘れられないフードバレー探検であるのも不思議ではありません。

この地域の幹線道路であるエミリア街道に沿って、地域でもユニークな「スロートラベル」のロードトリップ体験を求める旅行者は、「グルメスポット」のチェックをお勧めします。
イタリアで最も愛されている家族向けのビーチリゾートのひとつ、リミニのリビエラ海岸沿いからスタートしましょう。著名な映画監督フェデリコ・フェリーニが生まれた町として知られ、フェデリコ・フェリーニ国際博物館があるリミニは、人気のあるストリートフードの平たいパン、ピアディーナを味わうのに最適な場所です。赤と白の縞模様が入ったキオスクで売られていることが多く、海岸沿いに2,000以上のスポットが並び、グルメはそこで、薄いリミニ風のピアディーナと厚いロマーニャ風ピアディーナの違いを学ぶことができます。
エミリア・ロマーニャ州の魅力的な県のひとつ、フォルリ・チェゼーナの探索を続けましょう。チェゼーナのアペニン山脈の山頂、州都フォルリの広々とした丘陵地帯、チェゼナーティコの海岸まで続く素晴らしい景色が有名です。この地域は、古代から伝わる伝統的なソフトチーズ、スクワッケローネDOP (原産地呼称保護)で知られています。これは、おいしいピアディーナに塗るのにぴったりです。
エミリア・ロマーニャ州の活気に満ちた歴史的な州都ボローニャへと南西へ向かいます。 ボローニャは、生え抜きの美食シーンのおかげで「ラ・グラッサ」または「太っちょ」としてよく知られており、魅力溢れる中世の旧市街、文化的な活動、うねうねとした丘陵だけでなく、数々のグルメフェスティバルでも有名です。訪れる方々には、トルテリーニ(パスタ)、世界的に有名なミートソース、伝統的なモルタデッラなど、この街の食の至宝を含む「ボローニャ風」のお食事をぜひ試していただきたいです。
エミリア街道沿いの次のグルメスポットは、「モーターバレー」としても知られるモデナです。ここは、フェラーリ、マセラティ、ランボルギーニといったアイコニックな自動車ブランドの誕生の地です。モデナはオペラの伝統で有名なだけでなく、世界で有数の高い評価を誇るお酢のバルサミコ酢(別名「モデナの伝統的なバルサミコ酢」)の産地でもあります。この地では、モデナ産バルサミコ酢に関するヨーロッパ初のテーマパークを訪れることができます。「バルサミコ・ ビレッジ」は、430,000平方フィートを超える敷地に、173エーカーのブドウ園、セラー、小道、展示パネルが設置されており、モデナがオリジナルのこの製品の、伝統的な製造方法について学ぶことができます。
エミリア街道を巡る旅では、時間をかけて熟成させる世界的に有名なDOP(原産地呼称保護)パルミジャーノ・レッジャーノ・チーズを生産する、エミリア・ロマーニャの県に立ち寄るのはマストです。このチーズイタリア有数の国際的な認知を誇る味覚であり、ある意味この地域の名物とも言えます。レッジョ・エミリアにはパルミジャーノ・レッジャーノ協会の本部もあり、観光客はカセフィチ・アペルティのような乳製品を作る工場を訪れ、有名なチーズホイールを体験し、見て、味わうことができます。
現在イタリア文化首都、食とワインの創造都市の称号を持つパルマ市は、ユネスコ世界遺産に登録され、豊かな文化遺産と素晴らしい歴史で知られています。パルマは、音楽と演劇が有名で、世界有数の古い大学があり、エミリア街道沿いの立地は、立ち寄るのに人気の目的地です。パルマには、コロルノの壮麗なドゥカーレ宮殿内にある国際料理学校「Alma」があり、ランギラーノの丘陵地帯には多くの食品博物館やパルマハム(プロシュット・ディ・パルマ)工場があり、訪問者は真の「フードバレー」の旅を体験できます。
古代のエミリア街道の終点に沿い、パダーナ渓谷の中心に位置する落ち着いた佇まいの重要な町、ピアチェンツァがあります。ピアチェンツァは、イタリアで最も有名な3種のコールドカット (ピアチェンツァ風サラミ、ピアチェンツァ風コッパ、ピアチェンツァ風パンチェッタ) を含むDOP(原産地呼称保護)の加工肉、チーズ、17種のDOC(統制原産地呼称保護)ワインを誇り、ロードトリップの冒険ではマストの訪問地です。
エミリア・ロマーニャ州の有名な塩漬け肉を味わうには、ルネッサンス時代の城壁に囲まれた都市フェラーラへの風光明媚なルートに沿って旅しましょう。ユネスコ世界遺産として知られているだけでなく、ねじれた形をしたサワードウブレッドの一種である、ユニークな形で美味しいコッピア・フェラーレーゼIGP(保護地理表示)でも知られています。
忘れられないスロートラベル体験を締めくくるには、ビザンチン様式のモザイクの見事なコレクションから「モザイクの街」としても知られるラヴェンナへと向かいましょう。ラヴェンナは芸術、歴史、文化の宝庫であり、ユネスコ世界遺産に登録された歴史的建造物が8つあります。ここは世界有数の著名詩人のダンテ・アリギエーリの故郷であり、イタリアで初めて「原産地呼称保護」を取得した、濃厚で個性的な風味のエクストラバージン・オリーブオイルDOP (原産地呼称保護) ブリジゲッラの故郷でもあります。
エミリア・ロマーニャ州への投資
エミリア・ロマーニャ州は、2023年欧州委員会の地域イノベーション・スコアボードや大西洋横断地方イノベーション競争力指数2.0(ITIF他、2023年)によると、イタリアにおけるイノベーションをリードする地域です。この成果は、将来の課題に対する私たちの前向きなアプローチを反映しています。持続可能性は私たちの最優先事項であり、2020年にこの地域の主要な関係者によって署名された「労働と気候に関する協定」は、2030年までの私たちの共通のビジョンを示しています。
機械工学
機械工学は、この州全体に広がる主要な地域クラスターであり、特に農業食品(農業機械、食品包装など)、住宅(建築機械、セラミックスなど)、ヘルスケア(電気医療機器、包装など)のような、州内の他のすべての主要セクターをサポートしています。
農産食品
エミリア・ロマーニャ州の農業食品システムは、伝統と優れた品質が作るユニークな遺産を含み、研究と革新、環境の持続可能性、食品の安全性を重視したアプローチが特徴的です。
スーパー・コンピューティング
DAMA(エミリア・ロマーニャ州製造データ)には、世界で最も強力な HPC(高性能コンピューター)の数基をホストしているほか、数多くの研究機関やイノベーションを主導する組織も集まっています。これらの組織が協力して、今日の複雑な課題に取り組むためのスキルとノウハウを提供します。
モーターバレーへようこそ:スピードが生まれた土地
伝説のブランド6つ、象徴的なサーキット4か所、188のレーシングチーム。優秀な研修機関8つ、博物館13、ユニークな個人コレクション18もあります。これらすべてが集約したユニークな土地、それがエミリア・ロマーニャ州です。
レースとモーターに対する情熱はエミリア・ロマーニャの人々の血の中に脈々と流れています。ここは、地球上で最も自動車やオートバイのメーカー、モーター レースのトラック、博物館、コレクターが集中している場所です。モーターバレーの名の由来はここからで、スピードを生き様としたレーシングカーやオートバイの生産に歴史的に結びついた州を表すのに、これ以上の定義は無いでしょう。この伝統は、継続的な研究と技術的な実験、そして高度で専門的・アカデミックな学びのコースのおかげで、今日まで受け継がれて来たのです。
この地域には、モーターに対する情熱を育む場所が数多くあります。イモラやミサノのような著名レースサーキットから、フェラーリ、ランボルギーニ、マセラティ、パガーニ、ダラーラ、ドゥカティのように名高いレーシングカーやバイクブランドの工場、マルコ・シモンチェリの「愛称」に捧げられた博物館やコレクション、ミニバイク、ゴーカート、モトクロスのトラックまでが揃っています。
エンツォ・フェラーリは「情熱は言葉では言い表せず、経験することしかできない」と言いました。
これを真に体験できるように、 モーターバレーでは、訪問者に一連の忘れられない体験 をモーターの地の最も象徴的なロケーションで提供しています。エミリア・ロマーニャ州のレースサーキットでの試乗、博物館や工場のガイド付きツアーなどの他にも、多くのコースとイベントがカレンダーに記載されている中から、ほんの数例をご紹介しました。
自動車産業は、数十年にわたり、エミリア・ロマーニャ州の生産システム中で最も重要な産業部門のひとつでした。フェラーリ、マセラティ、ランボルギーニ、ドゥカティ、パガーニ、ダラーラのようなブランドは、絶対的な完璧を追求することで連携した多数の専門サプライヤーを含む生産チェーンの、頂点に過ぎません。
MUNER(エミリア・ロマーニャ自動車大学)は、卓越した教育で名高いイタリアの四大学と、世界中でメイド・イン・イタリーの卓越性を代表する Motor Valley 社の相乗効果と連携の結果です。2017年に創立されたMUNER(エミリア・ロマーニャ自動車大学)は、常にエミリア・ロマーニャ州から強力な支援を受けてきました。
スピードが生まれた土地、モーターバレーの中心で学んでみませんか。
エミリア・ロマーニャへの道を辿る
ここでは、イタリアへの移住に役立つ情報や、エミリア・ロマーニャ州での最高の学習、研究、
ワークの機会を見つけることができます。